2024年11月09日

ついに朝の気温が一桁台になりましたね!
ぐっと冷え込んできましたが、また夏日が戻ってくるらしい。変な気候ですね。
さて、ついに本日足場が外れました!
外壁完成です
夏の暑い時期に柱が立ちましたが、2ヶ月でここまできてしまいました。
大工さんたちには本当に感謝です。
この先も引き続きよろしくお願いします!
さて、今回は院長こだわりの入院室について書こうと思います。
当院では治療の一環として入院も可能です。
大学病院での修行時代には、入院管理についてはより力を入れて勉強していました。
なぜなら、僕が得意としている「外科(手術)」は「入院」が切ってもきれない縁だから。
お腹の中での臓器破裂や臓器の腫瘍の手術をしなくてはならない子たちは、
少なからず体調がいいとは言えない状態です。
なので、術後はその子その子の体調に合わせた繊細なケアが必要となってくるのです。
また、内科疾患(お薬や点滴で治療する病気)でも、
適切な量の点滴や、綿密に計画した注射の投薬などによって、治療効果を最大限引き出せるように努力します。
そんなことを考えながらの入院になるため、
入院室というのはとても大切な設備になってきます。
そこで僕のこだわったポイントは次のことです。
・入院動物をいつでも見れること
・動物へのストレスを少なくすること
・あえて音が聞こえるようにすること
・犬と猫の入院室を分けること
これが僕が行き着いた入院管理の『答え』です。
下の写真を見てもらいたいのですが、正方形に近い窓が覗き窓です。
左の3つの穴の部分が犬用の入院室、右側が猫用の入院室です。
まず、入院動物をいつでも見れるように、部屋には大きな窓をつけました。
まだ設置されていませんが犬の入院室の窓の手前は、検査のための台が設置されます。
そのため、看護師さんが検査をしながら何気なく目をやることで、
『無意識に』動物が見れるように配慮しています。
常に見守ることで、わずかな変化にもすぐに気付けるようにしています。
さらに窓からは下段の入院ケージ(犬猫は2段の入院ケージなのです)も見えるような高さになるように配慮しました。
動物へのストレスを少なくするために入院室はちゃんと「部屋」としています。
これにより、周りで動いている僕たち人間の気配から遠ざけて、動物たちが安心して眠れるように配慮しています。
また、入院室から音が漏れないように防音にしてしまう病院が多いと聞きますが、
当院では、入院動物の鳴き声や動く音、点滴の機械の音が聞こえやすいように、あえて防音ではない構造にしています。
動物の鳴き声、呼吸音、動きの音、機械のエラー音などは、動物の状態をチェックするのに非常に大切な項目だからです。
しかし、猫は環境の変化に非常に敏感な動物です。
犬と違い、環境が変わるとほとんど動かずじっとしていたり、小さな物音でもストレスに感じてしまいます。
そのため、犬と猫の部屋はしっかりと別の入院室として、音が入りにくいように工夫しています。
この入院室以外にも、処置室からいつでも見れるように『集中治療室(ICU)』も設置予定です。
さらに、少し元気な子や、ホテルのお預かりの子用の入院室が2階に設けてありますし、
大型犬用の1畳の広さの犬舎も2階に設置しています。
少し余談ですが2階のバルコニー(下の写真)はリハビリやお散歩ができるように少し広めのスペースとしており、
こちらも回復期を助けるための設備の一環になっています。
(設計士さんと現場監督さんです!)
と、こんな感じで、
今後患者さんが増えてきた時にきっと来院されるであろう重症の子にも対応できるように
しっかりと準備を進めています。
理想の医療を目指して、今から作り込んでいきます!
2月15日、16日の内覧会でご案内しますね!
東海市
だいき動物病院
貝沼大樹