2025年4月09日

最近は暖かくなってきて、猫たちも過ごしやすい季節になってきました。しかし、春は猫にとっても体調を崩しやすい季節です。飼い主さんが気をつけるべきポイントを紹介します!
1. 換毛期と毛玉ケア
春は冬毛が抜けて夏毛に生え変わる「換毛期」です。この時期は、抜け毛が増えて猫が毛を飲み込みやすくなります。毛玉が胃の中にたまると「毛球症」を引き起こし、吐き戻しが増えることも。
対策
- ・こまめにブラッシングをする(長毛種は特に注意!)
- ・毛玉ケア用のおやつやフードを活用する
- ・水分をしっかり取らせる(ウェットフードや水飲み場を増やす)
2. 花粉症の猫もいる?
実は、猫も花粉症になることがあります。人と同じように、春になるとくしゃみをしたり、目が充血したり、皮膚がかゆくなったりすることも。
対策
- ・窓を開けっぱなしにせず、花粉が入りにくい環境を作る
- ・帰宅後、猫の体を軽く拭いて花粉を落とす
- ・くしゃみや皮膚のかゆみが続く場合は、動物病院で相談
3. ノミ・ダニの活動が活発に
暖かくなると、ノミやダニの活動が活発になります。特に、外に出る猫やベランダで日向ぼっこをする猫は注意が必要です。
室内飼いの猫もノミ・ダニ予防は必要です 室内飼いだからといって安心とは言い切れません。人間が外からノミやダニを持ち込んでしまうことがあり、網戸やベランダ経由で侵入する可能性もあります。知らないうちに感染することがあるため、完全室内飼いの猫でも予防を考えることが大切です。
特に怖いのがSFTS(重症熱性血小板減少症候群)! SFTSはマダニが媒介するウイルス感染症で、人にも感染し、重症化すると死亡することもあります。実際に愛知県でも発生例があるので、飼い主さんも油断せず予防しましょう。
対策
- ・動物病院で処方されるノミ・ダニ予防薬を定期的に使用する
- ・室内でもノミ・ダニ予防を行う(掃除・寝床の清潔維持)
- ・草むらや外に出る猫は特に注意
4. 春の寒暖差に注意
春は昼間は暖かくても、朝晩は冷え込む日もあります。特にシニア猫や体の小さな猫は、寒暖差で体調を崩しやすいです。
対策
- ・まだ肌寒い日はブランケットや猫用ベッドを活用
- ・窓際で日向ぼっこをするときは冷たい風が当たらないように工夫
- ・エアコンの設定温度を調整して、急な寒さを防ぐ
まとめ
春は過ごしやすい季節ですが、猫にとっては換毛期やノミ・ダニ、花粉症など注意が必要なポイントがたくさんあります。日々のケアをしっかり行い、健康に春を迎えましょう!
📍だいき動物病院(東海市)
知多市からもアクセス良好🚗
院長:貝沼大樹