2024年10月24日

10月に入りようやく涼しさができましたね。
さて、建築も順調に進み、ついに2階に上がれるようになりました。
と言いましても、まだハシゴでの昇降です。
グラグラしてちょっと怖いです(笑)
当院は2階建になっているのですが、手術室を2階に配置しています。
その理由は、広いスペースを確保するため。
この広い手術室こそ、院長のこだわりポイントの一つなのです!
僕は、大学病院で2年間外科を専門に研修を積んできました。
獣医師は一般的には全ての病気を網羅することになりますが、
その中でも得意分野や好きな分野というのが存在します。
その部分が、僕にとっては「外科」だったわけです。
なので、病院の設計段階で手術室は特にこだわりを持って設計しました。
では、なぜ広いスペースが必要なのか?
それにはいくつか理由があります。
一つは機材の置き場所の問題。
手術には多くの機材を必要とします。
手術台や麻酔器はもちろん必須ですが、
そのほかに電気メスや超音波メス、点滴の機械、
サクションという吸引機や動物を保温するための機械など。
それらを余裕を持って配置するためには広いスペースが必要となります。
(もちろん保管しておく場所としても!)
もう一つは人の移動。
手術をするとき、執刀医はそれほど移動はしません。
しかし、手術を外で支える人は、手術が滞りなく進むように、
先回りしてさまざまな準備をするため、思いの外よく動き回ることになります。
そのため、多くの機材に邪魔されて身動きが取れない、なんてことになると
手術の進行が滞ってしまう要因となってしまうのです。
たかが数秒の遅れでも、手術という長い時間の中で積み重なると
大きな時間のロスになってしまうのです。
手術は一刻を争う事態になることも少なくはありません。
機械をうまく使いこなし、術者とサポートする人の連携をうまく取ることこそが、
安全な手術へとつながっていくことになるのです。
そんな思いで設計した手術室。
内覧会では皆様を手術室にもご案内しますので、
ぜひ見にきてくださいね😄
ちなみに外壁もだいぶ出来上がってきました!
本日はあいにくの曇り空でしたが、天気が良い日には青空によく映える白い壁になると思います!
足場が外れるのが楽しみです😆
東海市
だいき動物病院
貝沼大樹