2025年12月10日
一年の中でも、クリスマスからお正月にかけては、ペットの体調トラブルが増える時期です。
理由はとてもシンプルで、食べ物・生活リズム・環境が普段と大きく変わるから。
楽しいイベントが続く季節だからこそ、飼い主さんには知っておいてほしいポイントをまとめました。
① 意外と危ない!クリスマス料理とおせち料理
この時期は「ちょっとだけね」と人の料理をあげてしまいがちですが、犬猫にとって危険な食材が多く含まれています。
● 注意したい食べ物
• チョコレートやチョコケーキ(中毒の代表)
• 玉ねぎ・ネギ類(すき焼き・鍋に入りがち)
• ブドウ・レーズン(ケーキのトッピング)
• 味付けの濃い肉料理(膵炎の原因に)
• お雑煮の出汁・濃いスープ(塩分過多)
特に膵炎などの消化器トラブルは、毎年この時期に非常に多くなります。
② 大掃除で増える誤飲や皮膚トラブル
年末の大掃除では、普段は出てこない小物類が床に落ちたり、洗剤が使われたりします。
• 小さなおもちゃ・ボタン・ひも類の誤飲
• 洗剤による皮膚炎
• ほこりで咳が出る
掃除中は別の部屋で待っていてもらうと安心です。
③ 来客ストレスに注意
年末年始は親戚や友人が集まることが多く、普段とは違う空気に緊張してしまう子がいます。
● ストレスサイン
• 隠れて出てこない
• 落ち着きがない
• いつもより吠える・唸る
• 嘔吐・下痢
避難できる安心スペースを作ることで、負担を減らしてあげられます。
④ 寒さと生活リズムの乱れ
気温差が大きくなることで、
• 関節痛
• 心臓や呼吸器の悪化
• 胃腸トラブル
などが出やすくなります。
夜更かしや遅起きでごはんの時間がズレると、特に子犬・シニアでは体調を崩す原因に。
できるだけいつも通りの生活リズムを保つことが大切です。
年末年始こそ“様子を見ずに早めの受診”を
当院は年末年始も開院していますが、
「年末年始だし、少し様子を見ようかな…」
という判断が悪化につながってしまうケースは少なくありません。
この時期は、
• ごちそうで胃腸が急に荒れやすい
• 興奮やストレスが増えやすい
• 気温差で体調を崩しやすい
といった理由から、軽い症状が一気に悪化することがある季節です。
当院からのお願い
当院は年末年始も診療していますので、
「ちょっと変だな」と感じた時点で早めに相談・受診してください。
早期であればあるほど、治りも早く、ペットの負担を少なくできます。
まとめ
クリスマス〜お正月は楽しい反面、ペットにとっては“リスクの増える時期”でもあります。
• 食べ物の誤食・過食
• 誤飲
• 来客ストレス
• 生活リズムの乱れ
• 気温差
• 急な体調不良
これらを少し意識するだけで、多くのトラブルは防げます。
そして何より、
「この時期だからこそ様子を見ず、少しでも不安があれば早めに受診」
を心に留めておいていただけると安心です。
ペットたちが元気に年末年始を過ごせるよう、スタッフ一同サポートしていきますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
東海市
だいき動物病院
知多市からもアクセス良好