動物医療も高度化・専門化が進んでいます。普段の診療の延長線上で専門医療を行うことで、より迅速に治療をスタートできると考えています。
大学病院で培った知識と経験を生かし、動物たちの健康を全力でサポートしてまいります。
専門診療
動物医療も高度化・専門化が進んでいます。普段の診療の延長線上で専門医療を行うことで、より迅速に治療をスタートできると考えています。
大学病院で培った知識と経験を生かし、動物たちの健康を全力でサポートしてまいります。
皮膚の病気は、見た目の変化や痒みを引き起こすものが多いため気づきやすい病気の一つです。しかしその病態は複雑なものも多く、再発を繰り返すものもあるため、きちんと病気を把握して適切な診断と治療を行うことが不可欠です。
皮膚のトラブルを抱えている時は、まずは一度ご相談ください。当院では、4つのステップで皮膚のトラブルを解決します。
徹底した問診
症状がどのようなものか、いつからあるか、などをお聞きします。
また、皮膚の病気は食べ物や生活環境など、さまざまな要因が関わってくるため、その子の置かれている状況について一つ一つ丁寧にお聞きし、病気の原因に迫ります。
精密な検査
皮膚の状態に応じた検査をさせていただきます。
内容は、皮膚一般検査、細菌培養検査、皮膚エコー検査、ホルモン検査、アレルギー検査、皮膚病理検査などがあり、必要な検査をご提案させていただき、相談の後検査を実施します。
その子にあった皮膚治療
皮膚の状態や検査結果により治療方針をご提案させていただきます。
皮膚病はさまざまな原因が複雑に関係していることが多いため、薬による治療だけでなく、食事療法や皮膚ケア(シャンプー療法、保湿剤、サプリメント)も並行して行い、負担の少ない治療を行います。
再発を防ぐ
皮膚症状の改善が見られたら、再発・悪化をしないよう再発予防を行います。
アトピー性皮膚炎のように完治がなく生涯にわたっての治療が必要な場合でも、悪化をさせないように定期的に診察をして、痒みをうまくコントロールできるようにしていきます。
自宅での皮膚ケアも相談し、治療の負担の軽減にも取り組みます。
膿皮症は皮膚の常在菌(健康な子でも皮膚の表面にいる細菌)が過剰に繁殖してしまい、表皮や毛包に感染を引き起こすことで起こります。
見た目は円形のかさぶた・脱毛が一番の特徴です。他にもかゆみや、皮膚の赤みなどもよくみられます。
この病気は何度も繰り返すことがあるため、抗菌薬を乱用せずに「耐性菌」を作りにくい治療として、消毒やシャンプーなどの外用療法を組み合わせていくことが大切です。
「アレルゲン」と呼ばれるアレルギーの原因物質に体が過剰に反応するために、長期間続く特徴的な痒みを引き起こす病気です。「アレルギーを獲得しやすい体質であること」+「皮膚のバリア機能の崩壊」の両方が関わる複雑な病気です。
完治することができないため、生涯にわたり「痒みと付き合っていく治療」が必要となります。
治療は、体質改善を目的とする治療、薬により痒みのコントロールをする治療、シャンプーなどの皮膚ケアに分かれます。当院ではこれらの治療を組み合わせて、ご家族の希望に沿うものを相談し行います。また、生涯にわたって付き合っていかなければならない病気であるため、「最小限の負担で最大の治療効果を」の考えも当院の治療で大事にしているポイントです。
痒みや掻きこわしによる皮膚のただれなどを起こす病気です。原因など詳しいことがあまりわかっていません。犬よりも診断が難しく、他の病気がないことの確認をしっかり行う必要があります。
また、猫は薬を飲ませにくいこと、シャンプーなどもしづらいことから、治療には工夫が必要なことも多いと思います。当院では、他の病気をしっかりと除外すること、豊富な治療選択肢を提案することで、アトピーのネコちゃんとご家族の生活の手助けを行います。
皮膚に糸状菌というカビの一種が感染することで起こる皮膚病です。動物から動物だけでなく、動物からヒトへもうつる病気です。
治療は、内服薬やシャンプーがメインとなりますが、猫の場合はシャンプーが苦手なことが多いため、塗り薬での治療も行います。また、感染動物の生活エリアに広がったカビ菌に対しても対処が必要です。それらの総合的な治療方針や注意点をわかりやすくお伝えさせていただきます。
近年、ワンちゃんネコちゃんの寿命が延びてきていますが、高齢になるにつれて多くなる病気が「腫瘍」です。腫瘍は、急速に進行するものもあれば、気づかれずひっそりと進行するものもあり、その症状は種類によってさまざまです。
当院では、体調を崩してからの診療だけでなく、腫瘍の早期発見にも力を入れ、予防的な診療にも積極的に取り組んでいます。
大学病院の腫瘍科で研修を積み、肝臓腫瘍・腎臓腫瘍・消化管腫瘍・肺腫瘍など、様々な腫瘍外科を執刀医として治療してきました。
また腫瘍の治療には、外科の技術や知識だけでなく、全身状態をしっかりと把握するための内科的知識も不可欠です。当院ではこれらの知識も総合的に活用し、最適な治療を提供できるように努めています。
腫瘍の治療には多様な方法があり、ひとつに限られません。動物の全身状態をしっかりと見極めた上で、その子に最適な治療を検討し、ご家族と相談しながら決定していきます。
また、腫瘍治療には短期間に集中的に行う必要がある場合や、長期間にわたって定期的な検診を行う必要がある場合もあります。無理のない治療を選択できるよう、ご家族と丁寧に対話しながら方針を決めていきます。
癌の治療は、「癌を治すこと」に重きをおくあまり、動物の幸せな毎日が置き去りにされてしまうこともあります。
私たちは、治療によって動物が「元気な時間」を作るだけでなく、ご家族皆様にとっても「幸せな時間」を作ることが、癌治療の真の目的であると考えています。その目標を大切にしながら、未来の元気な時間を作るための根治的治療や、今の元気を作るための緩和的治療をご提案いたします。
リンパ腫は、体を守るリンパ球という細胞が腫瘍になったものです。犬では、全身のリンパ節が腫れる「多中心型」というものが多く、リンパ腫は状況にもよりますが基本的に腫瘍を刺して少量の細胞をとってくることで診断を行います。
治療は、一般的に化学療法という「抗癌剤」を用いた治療を行います。化学療法は、使う薬や使うタイミングなど様々ですので、当院では薬の特徴を把握し、負担を最小限に治療効果を最大にして動物の元気な時間を作る治療を行います。
乳腺腫瘍は、乳腺の組織が腫瘍になったものです。早期の避妊手術により乳腺腫瘍の発生リスクを下げることができると言われており、小型犬では良性の割合が多く、最近では2/3が良性腫瘍だったという報告もあります。
当院では手術前に負担の少ない検査で腫瘍の種類を確認しつつ、必要な範囲で手術計画を立て負担の少ない手術を行っております。
リンパ腫は、体を守るリンパ球という細胞が腫瘍になったものです。猫では、胃や腸にできる胃腸管型リンパ腫や鼻にできる鼻腔リンパ腫が多く、その場所により様々な検査方法があります。
リンパ腫への治療は基本的に化学療法という「抗癌剤」を用いた治療を行います。猫のリンパ腫はまだ十分にわかっていないこともありますが、リンパ腫のできる部位や、リンパ腫の種類により薬を使い分け、負担を最小限に治療効果を最大にする治療を行います。また鼻腔リンパ腫の場合は、専門施設と協力した放射線治療も行っております。
乳腺腫瘍は、乳腺の組織が腫瘍になった腫瘍です。早期の不妊手術により乳腺腫瘍の発生リスクを下げることができると言われています。猫の乳腺腫瘍は犬と違い、その9割が悪性腫瘍だと言われています。進行すると肺などに転移し、治療困難となる例も少なくありません。
乳腺腫瘍の治療においては腫瘍がなるべく小さい段階(直径2cm未満)で片側の乳腺を全て摘出する手術を行うことが、猫の命を守る上で大事なことであり、当院の治療指針でもあります。
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