犬の熱中症 ~命を守るために知っておきたいこと~|だいき動物病院|愛知県東海市の犬猫のペットクリニック

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犬の熱中症 ~命を守るために知っておきたいこと~

犬の熱中症 ~命を守るために知っておきたいこと~|だいき動物病院|愛知県東海市の犬猫のペットクリニック

2026年7月15日

はじめに


夏になると増える病気の一つが熱中症です。
「少し暑いだけだから大丈夫」「短時間のお散歩だから平気」と思っていても、犬は人より暑さに弱く、短時間で命に関わる状態になることがあります。
特に、フレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種では熱中症のリスクが非常に高く、毎年多くの子が熱中症で動物病院を受診しています。
今回は、犬の熱中症について分かりやすく解説します。


犬はなぜ熱中症になりやすいの?

犬は人のように全身で汗をかいて体温を下げることができません。
体温調節は主にパンティング(ハァハァと口で呼吸すること)によって行われます。そのため、高温多湿の環境では体温を十分に下げられず、体内に熱がこもってしまいます。
特に注意が必要なのが「短頭種」です。
フレンチ・ブルドッグやパグ、ボストン・テリア、シーズー、ブルドッグ、ペキニーズなどの短頭種は、もともと鼻や気道が短く狭いため、パンティングによる体温調節が苦手です。
そのため、同じ気温でも他の犬種より熱中症になるリスクが高く、重症化しやすいことが知られています。
「まだ朝だから大丈夫」「少し外に出るだけだから」と思っていても、短時間で体温が急上昇することがあります。
だいき動物病院でも、夏場は短頭種の熱中症を心配して受診されるケースが少なくありません。
短頭種を飼われている方は、「うちの子は熱中症になりやすい犬種なんだ」という意識を持ち、一般的な犬以上に暑さ対策を徹底してあげることが大切です。


熱中症になりやすい犬

特に次のような犬は注意が必要です。
・フレンチ・ブルドッグ、パグ、ボストン・テリア、シーズー、ブルドッグ、ペキニーズなどの短頭種
・高齢犬
・子犬
・肥満の犬
・心臓病や呼吸器疾患のある犬
・黒い毛色の犬
・長毛種

もちろん、どんな犬でも熱中症になる可能性がありますが、短頭種は特に注意が必要です。夏場は「少し慎重すぎるかな」と思うくらいの暑さ対策がちょうど良いと考えてください。

こんな症状は要注意!

初期症状
激しいパンティング(ハァハァが止まらない)
よだれが多い
落ち着きがない
元気がない
水を大量に飲みたがる

進行すると
嘔吐・下痢
ふらつく
歩けない
ぐったりする
意識がもうろうとする
けいれん
意識消失


ここまで進行すると命に関わる危険な状態です。

熱中症が疑われたらどうする?

少しでも熱中症が疑われたら、すぐに動物病院へ連絡し、受診してください。
病院へ向かう間は応急処置を行います。


① 涼しい場所へ移動する
エアコンの効いた室内や日陰へ移動しましょう。

② 体を冷やす
首・脇・内股など太い血管がある場所を中心に冷やします。
濡れたタオルを当てたり、水道水で体を濡らし、風を当てる方法が効果的です。
※氷水に浸けるなど急激に冷やしすぎる方法はおすすめできません。

③ 飲めるなら少量ずつ水を飲ませる
無理に飲ませる必要はありません。
意識がはっきりしない場合は誤嚥の危険があるため、飲ませないようにしましょう。

動物病院ではどんな治療をするの?

熱中症では見た目以上に体のダメージが進んでいることがあります。
病院では
・体温管理
・点滴治療
・酸素管理
・血液検査
・内臓機能の評価
・必要に応じて入院治療
を行います。
熱中症は腎臓や肝臓、脳、血液の凝固機能など全身に影響を及ぼすため、早期治療が非常に重要です。


熱中症を予防するには?

・散歩は早朝・夜に
気温だけでなく、アスファルトの温度にも注意が必要です。
手のひらで5秒触って熱いと感じる場合は、お散歩を控えましょう。

・エアコンを活用する
室内だから安心ではありません。
留守番中もエアコンを使用し、室温は25~28℃程度を目安に管理しましょう。

・車内に絶対置き去りにしない
「5分だけだから」
この油断が命取りになります。
窓を少し開けていても車内温度は急激に上昇し、短時間で危険な状態になります。

・水分補給を十分に
いつでも新鮮な水が飲めるようにし、外出時も飲み水を持参しましょう。

まとめ

熱中症は予防できる病気ですが、一度重症化すると命に関わります。
特にフレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種では、他の犬種以上に注意が必要です。
「ハァハァが止まらない」「ぐったりしている」「元気がない」など、いつもと違う様子が見られたら、「少し様子を見よう」とは考えず、できるだけ早く動物病院へご相談ください。

だいき先生からひとこと

夏は飼い主さんにとって「少し暑いかな?」という日でも、犬にとっては命の危険がある暑さになっていることがあります。
特に短頭種では、ほんの短時間の散歩や車での移動でも熱中症になることがあります。
暑い日は無理をせず、「散歩の時間を変える」「エアコンを使う」「車に残さない」の3つを意識するだけでも、熱中症のリスクは大きく減らせます。
大切な家族が元気に夏を過ごせるよう、しっかり熱中症対策をしてあげましょう。

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